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第131話
「黒き幸”ホーリーナイト”」

〜走って 走って こいつを届けてくれ
夢を見て飛び出した僕の 帰りを待つ恋人へ〜


*

BUMP OF CHICKEN
「THE LIVING DEAD」

advantage Lucy
「杏の季節」

買った。

*

BUMP OF CHICKENは凄い。もの凄い。

「K」

という曲がある。6曲目。
鍵尻尾の黒猫と貧しい絵描きのお話。

聞いてたら嗚咽が出るほど泣いてしまった。

*

最近、涙もろくなってる。
それは僕がこの頃不安定だからってことに尽きるけど、
感受性が豊になってきたんじゃないか思えば救われる。

*

とにかく、このアルバム、凄い。
詩が痛いほど突き刺さってくる。

明日1stアルバム買いに行こう。

*

6曲目。
もいっかい聞いた。
やっぱり泣いた。

*

しばらくしてまた聞いた。
やっぱり我慢できなかった。

第130話
「第130話」

そろそろ気が狂いそうだ。

第129話
「thin」

薄っぺらい。

僕の言葉も作品も考え方も。

本質まで届かない。

どうしても。

第128話
「レイ」

近頃の日差しは眩しすぎて、思わず眉をひそめてしまう。
こんなに大量の光線は僕には必要ない。

でも僕はハレーション起こす位強い光を彼女に当てる。
それはまるで真夏の日差しのような、白くて強い光線。

僕にとっては飛ばしてナンボなんだ。

*

ある程度キリのイイ所で鏡を閉じていて気が付かなかったんだけど、
・・・目の下、凄いクマ。

*

集中力が完全に切れたのが分ったら、すぐに引き上げたほうが良さそうだ。
それでも、なんとかしようと立ち上がったり、人と話をしてみたりするのだが、まるで効果なし。

諦めてCD探索。
5枚購入。

吉祥寺のカレー屋最高。
あのチーズカレー、毎日でも食べたい。

*

Dido
「no angel」

advantage Lucy
「ファンファーレ」

Justy Nasty
「J」

Justy Nasty
「PLEASURE OF THE SLUTS」

藤崎賢一
「女王陛下は濡れてゆく」


第127話
「焦り」

この焦りと憤りはどこからくるのだろうか。

とにかく急げ、イソゲと叫び続ける。

第126話
「中にはチョコが入っている。」

気が付けば36時間以上起きている。
不意に意識が遠くなる。

昼間、早稲田のあたりをゆっくり歩いた。
汗ばむほどの陽気、なんとなくリラックス。

久しぶりに3Dとやらをやってみたら、あまりの難しさに閉口。
僕のマシンもビックリしたらしく、エラー連発。
僕の歯はますます浮くばかりで。

*

そういえば、Sotftimageっていいソフトだって、今更思った。
僕をその気にさせる何かがアレにはあった。
・・・いや、ちょうどその時期、僕の気力が充実していたからか。

それにしても、未だに謎なのは、なんでこの道を選んだのだろうかということで。
気が付いたらすでにこうなってたんだけど、
とにかく歳を追うごとに時の経つのが早くて、
その時々の考えを覚えてないんだよね。

*

コーヒー、沢山飲んだ。
気持ち悪い。
気持ち悪くて眠気が飛んだ。
コーヒーってそういう飲み物だったっけか?

*

覚えていないといえば、
「Love me,Love U」
ってどこから来たんだろう。
やっぱり覚えていない。

第125.5話
「フリーズ地獄」

フリーズ地獄でプリーズLove me。
アナタのハートにアナコンダ。

全然関係ないけど、細野晴臣の声ってロッキーさんの声に似てる。

再起動はrestart.
二度と起ち上がれないようにしてやる。

第125話
「アルカロイド」

そんなに欲しければ好きなだけ取り込めばイイ。
そのかわり、僕に関わらないでくれ。

【alkaloid】

*

キャバクラの呼び込みが「お疲れ様です!」と声をかけてきた。
僕はこれから始めるんですけど・・・。

吉野家が150円引きなのをいまさら思い出し、慌てて食べに行く。
欲しいCDがあるんだけど、そこのCD屋には置いてなかった。

*

たとえば、ソレが何もかも忘れられるステキな植物塩基だったとする。
僕はソレをそれと解って大量に取り込んだとする。
すると僕はその決められた薬理作用道理に何もかも忘れるだろう。
だが、その作用が切れてしまった時、僕はどうするだろうか。

さらに大量のソレを摂取するのか?
はたまた無駄だとあきらめるのか?
それとも・・・。

*

人と口論する夢を見た。
最近、夢判断に凝っている。

「喧嘩する夢」は周囲に不満があるときに見る夢。
でも、原因はこちらにあるかもしれないらしい。

「もっと心を開きましょう」

ボタン一つでパックリ開けるならとっくに開きますって。
閉じるのなら3秒かかりませんけど。

*

パックリ

第125話
「ふと思い出したように」

ふと思い出したように、あの時の僕を塗り替えてみる。

ふと思い出したように、その完璧なシナリオの中でしばし漂う。

ふと思い出したように、現実は残酷にも僕をココへ連れ戻す。

*

ふと思い出したよ。

もう忘れてしまったよ。

どこかへ。

*

ふと思い出したように、僕は眠りにつくんだ。

ふと思い出したように、僕は目を覚ます。

ふと思い出したように、夜が明けると、

ふと思い出したように、消えるんだ。

第124話
「30時、手のひらに乗せたシアワセ」

僕の夜は永い。

*

どうやら覚悟を決めた(というかアキラメた?)時には餃子を食べなければならないらしい。
しかもまたこの席に着いてしまった。
目の前にはダンボール。
そしてそこに書かれていたのは・・・。

千葉キャベツ

・・・。

違うだろ、そうじゃないだろ。
(POMP's POP 第102話参照)

カウンターの向こうのお店の女の子がこっちを見る。何回も。
目を合わせるのは恥ずかしいので、知らん振りしてみる。
昼間社長に
「ネモトクン、髪の毛ヘン。」
と言われたから、そのせいか?

餃子2人前完食。
おめでとう。

*

冷蔵庫に焼酎が転がっているのを発見。
お茶飲んでたのに、気が付くとお湯割になっていた。

27時。
水割りになってしまったお湯割を飲み干し、ビンボーユスリを加速。

28時。
お湯割り、ウーロンハイに超進化。
ビンボーユスリ減速。
CMYKの甘いワナ。
どうにも黄色とピンクが合わない感じで。

29時。
もー駄目。
もーイヤ。
あま〜いのでお願いします。

30時。
でも、モノがカタチになって手のひらに乗った時、
シアワセな気持ちになるのは何故だろう。
おやすみ。

*

出費がかさむ。
ネット通販は手軽過ぎて僕にはアブナイ。
銀行振込もクレジットカードもお金が減った気がしない。
最近、モノが欲しくて仕方がない。

*

そういえば、芸術家がHな夢見たときは制作意欲が高まっている時だそうで。
僕はゲージツ家とはちと違うので、性作意欲・・・ってか。

ビバ!親父ギャグ。

*

advantage Lucyの「oolt cloud」が最高にイイです。
透き通るようなVo、泣けます。

*

ヘロヘロ入稿。
チェックもそこそこFTP。

待ち人来ず。

*

もの凄いサイレンの音がして、近くで火事だと思い窓の外を覗く・・・。

消防車がウチの前で止まった。

っておい。

急いで逃げなきゃ。
急いで!

・・・なんて微塵も考えず。
全部燃えてしまえば、楽になるだろうかとか。
そういう夢想は良くある話。

*

やっぱまだ足んないよ、そんなんじゃ。

第123話
「僕の女神と拾う神」

先達はあらまほしきことなり。

ふと思い出した。
方丈記かと思ったら、徒然草だった。
俄か覚えの記憶とは曖昧なものだ。

*

捨テル神アレバ拾ウ神アリ。

昔の人はうまい事言ったもので、僕は今日、ソレを実感した。

このところ僕の女神さま達に悉くフラレ続けてきた僕は、
いい加減どうでも良くなってきていたのだが、
意外なところから拾う神が現れた。

冷静に考えればソレとコレとは別問題だが、
拾う神のもたらしたモノによって、他を憂う余裕が無くなるだろう。

それでイイんだ。
今はそれでイイんだ。

けれど怖くて仕方が無い。
下手すると治りかけの慢性胃炎が復活するかもしれない。

それでイイんだ。
今はそれでイイんだ。

*

行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

・・・が方丈記だっていうのはちゃんと覚えているらしい。

第122話
「born」

僕は忘れるために生まれた。

星屑ほどの数の記憶を無作為且つ意図的に消してゆく。
そこへの意識の介在は決して許されない。
僕の中の無意識が意識的に操作している。

*

蛇口から流れる水をずっと眺めている。

彼是10分位経っただろうか。
声を掛けると軽く一瞥を投げ、そしてまたずっと眺めている。
それからしばらくして、50センチほど離れてさらに眺める。

*

僕は思い出すために生まれた。

イントロンに隠された「ソレ」を見つけ出すために。
インナーチャイルドにも似た「ソレ」は、無意識が意識的に覆い隠し、
決して表に現れることは無い。

*

途中で毛繕いなぞしながらも、さらに眺め続ける。

20分位した頃だろうか。声を掛けてみると、

「ニャー」

と答え、さらに眺めつづけている。

たまに手でその水をすくってみては小首をかしげ、
その手をばたつかせて手についた水を切っている。

*

僕は生きるために生まれた。

そこに一切の介在はない。

*

いよいよ飽きたらしく、何事も無かったかのように動き出す。

そばに来て、「ニャー」と言うと、いつもの場所で眠り始めた。

僕は静かに蛇口を閉め、静まりかえった部屋で猫を眺めた。

第121話
「降り注ぐ汗と激しい健康」

身動きが取れないほどのヒトゴミを階段の上から眺めてみたら、みんな黒かった。

*

カレーを食べて絵本を読みに行く。
ある人に「100万回生きた猫」を薦められたので、読んだ。
それで僕は「いつでもあえる」を薦めた。

いつの間にかもんもちゃんが絵本になってたので、夢中で読む。
買いそうになって、グッと堪える。
僕は来週には、ン万の出費が待っているのだ。

*

最近、3DCG系の雑誌を見ていなかったのだが、ふと覗いてみたら、
なんだかなーって思ってしまった。
とかいうことを"あの"**********"に対して言うのは身分不相応か。
(前回と同じく。…あー、いかん、いかん。そういうことは作るもの作ってから言いましょう。)

*

タワーレコードで気を失う。

ふと我に返るとCDを4枚、手にしていた。
・・・。
だから、来週ン万のね・・・。

自己嫌悪。

断片的に記憶をたどると、

「降り注ぐ汗と激しい健康」

というふざけたキャッチにノックアウトされたらしい。
恐るべし、ヨーグルト・プゥ。

んでGOGOジェットの
「BEATLES、BUZZCOCKSを神と加山雄三を父と崇める。」
てのも軽いフックが小気味良かったり。

*

やっぱり眠れない。

寝つきが悪くて寝起きが悪い。
寝起きが悪くて出足が悪い。
出足が悪くて気持ちが悪い。
気持ちが悪くて寝つきが悪い。
寝つきが悪くて寝起きが悪い。
寝起きが悪くて…。

*

思わずやってしまった、本日のCD。

YOGURT-pooh
「ベンジャミン」

advantage Lucy
「oolt cloud」※

BEAT CRUSADERS + CAPTAIN HEDGE HOG
「WXY」

GOGOジェット
「UNDERTONE」

※僕的recommend。

*

おまけ

岡村靖幸
「OH!ベスト」※※

借りてしまいました。ごめんなさい。
こういう名盤を買わない僕はバチ当たりでしょうか。

でも、僕の青春と共に、靖幸も思い出になってしまったのです。

中学生のときにはまって以来、未だ色褪せない名曲の数々。
僕は彼によって形成されたといっても過言ではないのです。

早すぎた天才。

嗚呼、僕の青春。

※※ホントの僕的recommend。
デビューから現在にいたるまでの名曲が順番に入って2枚組。
エゲツないジャケットが奇をを緘っていて声高には言えないが、僕は好き。

第120話
「買えません。」

原宿のteenagerは皆薄着でその若さを見せ付けられた気がした。

*

眠りすぎたと慌ててドアを開けると、いつの間にか雨が雪に変わっていた。

クリエイティブユニット"TOMATO"のインスタレーション展を見てきた。
一般的にはあまり有名では無いかもしれないが、Underworldと言えば馴染みが深いかもしれない。
なかなか興味深いものを見せてもらった。
ただ、「インスタレーション展」と銘打っている割には、ワンパターンな気がした。
とかいうことを"あの"TOMATOに対して言うのは身分不相応か。

*

早く用事が済んでしまったので、適当に時間を潰して居酒屋へ。
たとえ外が雪でも始めは生ビールだ。
でも結局、焼酎のお湯割りになるのだが。

酔いが回ってきて、ちょっとふざけて牛タン網焼きの網を手で持ってみたら火傷した。
みるみるうちに水ぶくれができた。
もう絶対持たないと、僕は酒と牛タンの神に誓った。

シメのお茶漬けを頼んだら、店員が申し訳なさそうにやってきて、
「ご飯が切れまして1つしかお出しできないのですが・・・」
などという。まだ早い時間なのに、米が無いのか。このやろう。

キャンセルして帰る。何か物足りない。

*

酔っ払い、吉祥寺に降り立つ。
そういえば、もうサクラが咲いているハズ。
歩いて帰ることにする。

煙る井の頭公園。
見事な夜桜。
濡れたビニールシート。

それでも花見をする人のパワーに脱帽。
恐るべし、酒Power。
とにかく寒い。

*

GOING UNDER GROUNDばかり聞いている。
とにかくずっと聞いている。

*

カメラが欲しい。
買うことにする。
PCが欲しい。
買うことにする。
愛が欲しい。
買うことにする。

買えません。

店員が申し訳なさそうにやってきて、
「愛が切れまして1つしかお出しできないのですが・・・」
などという。

キャンセルして帰る。何か物足りない。

*

第119話
「恋愛相談」

他人の恋煩いについては的確、且つ、明確な答えを提示できるのは何故だろう。

*

雨の日に限って外出である。
置かれている現状のヤバさから、僕にできる最適な解答を模索しながら渡る横断歩道。

車に轢かれそうになる。

ふと我に返り、信号を見れば、見事に赤信号。
どうかしている。

*

周りや家族に反対されつつ、今まさに始まろうとしている恋愛。

そんな相談を持ちかけられ、気がつけば
僕はいつも以上の平常心と、自前の恋愛論で捲し立てていた。

結局、他人事だから無責任なことも言えてしまうのかもしれない。
それでも僕は本当に真剣に、親身になって答えたつもり。

その人が答えを求めているような気がしたから。
自分が間違っていないことを他人に分かって欲しそうだったから。

*

僕を省みて考える。
今日はそういう日。

たくさん考えました。
たくさん考えませんでした。

*

先日、ホームから線路に落ちてしまった酔っ払いがいた。
そして、今度は自ら線路に降り立った人を見た。

何を思ったのか、その二人は線路に降り、ホームに肘をついて浮かれている。
その隣の線路にやってきた特急列車。
高らかに、そしてまるで永遠に鳴り響くのではないかと思わせるくらい長い警笛。

動けない特急列車。
はしゃぎ回る輩。
駆け寄る駅員。
「轢かれて死んじまえ」とつぶやくオヤジ。
思わず足早に近付く僕。
奇妙な空気の流れる中野駅。

*

考える。
考えながらそのビスを締め付けていたら、思わずねじ切ってしまった。

「カチン」

乾いた小気味イイ音と共に飛んでゆくビス。
だらしなく相手の欠片をくわえ込んで佇むワッシャー。

終わりを迎えた二つの成れの果てか。

捨てるしかないそれらを見ながら、予備があと一つずつあると自分に言い聞かせる。
今度は気をつけようと思うと、自ずと締め付けが軽くなる。

失敗を経験した者のズルく賢い妥協か。

*

もしかしたら、その答えを期待していたのではなかったのかもしれない。
とりあえず、「あぁ、どうすればイイんだろう。」と言っている様はまるで僕のようだ。

おかしな話ですが、どちらを選ぶにせよ、
それがあなたにとっての妥当な選択と言えるでしょう。
ただ僕は、僕ならそうすると思います。
それが一番、自分にも、相手にも・・・

優しいです。

*

また一つ、悩みが増えた。
しかも、プライオリティーは相当高いところに位置する。
この選択で僕のこれからは少なからず変わるはずだ。

僕の答えはいつだって出ている。

僕はいつだって迷っていない。
ただ、周りのこと、相手はどう思うか、どう捉えるか、
それを考えるが故、迷う。

僕のやりたいこと、考えることは、僕が一番良く知っているから、
そんなこと迷うはずも無い。迷える訳が無い。

色々絡み合ってメンドクサイ。

言いたくても言えない時がある。
言ってから言うべきでなかったと後悔する時がある。
誰かはそれを「優しさ」だと言う。

そんな優しさならイラナイ。

第118話
「3ヶ月目がアブナイ」

電話の音で目が覚める。
固まった体を無理矢理動かし、受話器を取る。
電話の向こうから何か聞こえると思った刹那、切れる。

電話の初期行動、ネゴシエーション部分が特に苦手。
対人関係もそう。初対面とか、話し掛けるとか苦手。
という事の最たる、僕の幼年期の人見知りの逸話を知る人は少ない。

また駄目だった。

そこから眠ること数時間。
どうしても起きれない。というか、起きる気がない。
それは、目覚し時計が3つという完璧な布陣をひいても、だ。

某チェーン店のカレーが妙に美味くよく食べている。今日も食べた。
この歳でこの発言をするのもアレだが、最近、胃の調子が悪くない。
珈琲がブラックで飲めなかったり、食べると気持ち悪くなったり。ということが減ってきた。

グッバイ!慢性胃炎。

やっとdesign plexを読み終わった。
次は広告批評を読んでいる。

読みながら、聞こえてきた会話。
男女2×2。
大学生。
話題と言えば、やはり恋愛。

「付き合ってどのくらい?」

「・・・3ヶ月かな。」

「あ〜、じゃぁ気をつけたほうがいいよ〜」

「3の倍数の月は危ないんだって。」


・・・。
僕もそれは知っている。
でも恐らくその数字に根拠は無いハズだ。
もしそれが本当なら、付き合って3ヶ月経つごとに警告メッセージを送り、
その月の傾向と対策をお知らせするサービスがあってもイイハズだ。
僕ならiモードと占い師を使ってサービス展開するだろう。
出会いと別れの多い若者達にウケルなぁ。

・・・などと考えつつ、広告批評のページをめくる。
そして彼らの会話はコアな方向へ。

聞いてて思ったのは、何故にそこまで形にこだわるか。
恋愛に順序なんか無いし、性交渉だって別にいつだってイイと思う。
のだが、そうでもないらしい。

それはまるで、戦前の日本の貞操に対する考え方に似ていた。
と、書いたところで、丁度、昨日読んだ橋本治氏のコラムを思い出した。

これからは「結婚をする必要はない」が発生する時代

と語る。
人妻ストーカーの事件から現代の結婚観、他人との関わりの一選択肢
としての結婚と結んでいるその文章を思い出しながら、

結局、分らないのは自分であり、他人である、「人間」というもの。
結局、変わってゆくのは自分であり、他人である、「人間」というもの。

・・・なのかなぁ。 としみじみ思うのでした。


ネタに詰まったと感じて気分転換に来たのに、妙に考えさせられてゲンナリ。


気を取り直して本屋で立ち読み。
こういう時(ネタに詰まった時)に手っ取り早く勢いを取り戻す方法。
それは、

同業者の仕事を見ること。

これに尽きる。
特に雑誌で見られるような新鋭のモノを見てしまう事。
ある意味、ドーピングに近いこの行為の後は、妙に興奮してやる気に満ちるのだが、
必ず、その後で一旦クールダウンするようにしている。
勿体無いがそうしないと後で後悔することになりそうだからだ。
まぁ、どっちにしても後悔はするのだが。

とりあえず、もっとコダワリがあった方がイイような、そうでもないような、そんな感じで。

-----------------------------------------------------------------------
CDを買いました。

GOING UNDER GROUND < バンド名
GOING UNDER GROUND < タイトル

くるり、スピッツ等のオープニング・アクトを勤め玄人筋では話題騒然のニュー・カマー
・・・だそうです。

最近出た「アロー」という新曲が素晴らしく、それで購入。
ちょっと歌がヘタかなぁとも思いつつ、でも、イイですヨ。

まぁ、お陰で僕は電車に乗り遅れてしまったんですが。

第117話
「吐き気」

眠れないんじゃない。
眠らせてもらえないんだ。

睡眠不足な一週間。

作業効率が格段に落ちてきている。
とにかく手が動かない。
頭が回らない。

10時消灯の命を受け、そのつもりで帰宅。
10時半消灯。

30分後に電話が鳴る。
・・・無視。

5分後、携帯が鳴る。
仕方なくでると、久しかった人から近況報告の電話。

複雑な気持ち。

さらに20分後に再び携帯が鳴る。
さっきとは違う、けど久しい人から。
・・・半ば呆れる。

僕は眠らせてもらえないらしい。

結局そこで起床。
それから朝まで起きていた。
電車が動き出したら事務所に行って寝袋に入る。

意味不明。

でも、これなら遅刻はありえない。
でも、寝た気がしない。

夕方、なんだか元気で飲みに行きたいなと思う。
でも行かなくて正解。
夜になるにつれ、怒涛の吐き気で動けなくなる。

このまま家に帰れないのはヤバイ。
事務所の床で身悶えながら考えるのは、

脚本家の北川悦吏子って美人だよね。


・・・とかそんなことで。

終電間近の地下鉄で、泥酔した人を何人か見かける。
ベンチの前で大の字になって寝ているアホがいる。
そんなのをみるにつけ、羨ましいなと思う。

井の頭線を待つ。吉祥寺。
あと5分くらいは電車来ないなぁ。
と思っていたら、「ドン」という鈍い音。
音のほうに目を向けると、線路に人が倒れている。

微動だにしない。

周囲がどよめき始める。
誰かが駅員を呼びに行く。

僕はそれをただじっと見つめていた。
微動だにせず。

駅員に抱きかかえられるようにして、ホームへ上がる彼。
足元が覚束ない。

僕は彼を見ながら、彼がその時、頭の中で何を考え、何を見ていたのか。
それだけをずっと想像していた。
きっと想像もつかないような、素敵な世界が見えていたに違いない。
やっぱり酔っ払いが羨ましくなった。

吐き気、収まらず。
夕食は摂らずに寝た。

・・・。

表現したいものが体ン中でグルグルしてる。
でも出てきてくれない。
周りの環境とか、心的影響がそれらに対して
非常に大きなウェイトを占めていることに気付いたのは、実はつい最近のことで。
仕事が遅いのもそういうことから来ているのかもしれないけれど、
仕事で作るものに対しては、作業時間に比例した一定のクオリティを保つべきで。
でも、僕は機械じゃないから、調子とか、気分とか、心とか、あるわけで。

・・・。

髪型変更。
春っぽく。
髪色修正。
春っぽく。

今回も長かった。
5時間位かかった。

・・・。

吐き気、収まる。
夕食もそこそこに、ワイン。

第116話
「涙が止まらない。」

何日か前、僕は大声で泣いた。
涙が止まらなかった。

死を目前にした人の言葉。
生きるということ、死ぬということ。

自分で体を動かすこともできない。
明日、死んでしまうかもしれない。

それでも日々の目標、夢を持って前向きに生きている。

それに比べたら、僕なんかどうだ?

涙が止まらない。

「僕は体が動かないから、死ぬこともできないんです。」

彼の言葉は「アキラメ」からくるそれではない。
彼の目はしっかりと明日を見ていた。

涙が止まらない。

彼に同情してるんじゃない。
哀れんでるんじゃない。
それはむしろ僕に対してだ。

「何なんだろう。」

僕の言葉は「アキラメ」からくるそれに近かった。
僕の目はぼんやりときのうと明日の間にある、
今日とは違う場所を見ていた。

涙が止まらない。

第115話
「午前9時02分」

午前9時02分。

「あ、おはよう。ん?早いね。」

「いや、実は・・・。」

・・・。

「ちょっと思うところがありまして・・・。」

・・・。

「そっか、がんばってね。」

「はい。・・・。あとで連絡します。」

・・・。

そそくさと彼女は部屋を出て行った。
扉を閉めた後、郵便受けに合鍵が落ちる音がした。

そういえば、彼女が初めての日も、僕はこうやってココで寝ていた。

全く皮肉なものだ。

・・・。

ずっと笑ってなんかいられないのか。

第114話
「紅いシミ」

気付いた。

僕が逃げていたこと。
眼を逸らしてきたこと。

思い切って現実を受け入れてみたら、逆にやる気が出てきた。

僕は気付かぬ間に自分の殻に篭って、自らそれを放棄していたんだ。

創る。
ということ。

今までのモノ、全部御破算にして一から始めてもイイじゃない。

・・・。

ワインが口元から零れ落ち、シャツに紅いシミができた。

覚束ない足元でタオルを取りに行く。

紅いシミを拭き取りながら、
何のために今、ココにいるのか考えた。

やらなければならない仕事があるんだった。
紅いシミを拭き取りながら。

ワインと一緒に買ったチョコレートが口元から零れ落ち、結局シャツは再び汚れる。

覚束ない足元で明日を見据える。

ONE & Smile.

やり遂げなければならない夢があるんだった。
服についたチョコレートもそのままに。

たとえそれが出来レースだとしても。
たとえそれが孤高なヒトリヨガリだとしても。
たとえそれが心にシミを残すとしても。

やり遂げなければならない夢があるんだった。
それが唯一、僕を救い、僕を輝かせるハズだ。

第113話
「例えば明日。」

雨の渋谷。

ロクに寝ないで準備して臨んだ日曜日。
生憎の雨。
路面が乾かずイベントは中止。

余裕コクんじゃなかった。
テルテルボーズが必要なのは僕の方だった。
でも内心、もうどうでも良かった。

とにかく無気力。

早起きして渋谷まで出てきただけでも奇跡だった。

そのまま逃げるように渋谷を後にし、足りない睡眠を補う。
無気力な僕でも眠りたい欲はなくならない。

それから妙に目が冴えて、どうにもゲセナイ気持ちがしてきた。

このままじゃ、今日が終われない・・・。

日付の変わった零時半。
一人晴海に出かける。

新宿も銀座もスカスカで気持ちよく走れる。
気がつくとかなりのスピードになっていて、自ずと気持ちが高ぶる。

僕の運転は荒い。
でもそれは一人で乗っている時だけだ。
人を乗せると物凄く大人しくなる。

ふと、
学生時代、母と母の友人を乗せたときの二人の会話を思い出した。

母の友人: 「ずいぶん大人しい運転するのねぇ。
ウチの息子なんかガンガン飛ばすわよ。」
母: 「あら、ウチだって一人で乗る時は飛ばしてるわよ」

僕は奇妙な息子自慢の会話に少しだけ苦笑いした。

学生時代はバイトしたお金のほとんどを車に注ぎ込んでいた。
無茶なこともしたし、実際酷い目にもあった。
それでもやめられない、スピードの魅力。

とにかくGが欲しかった。
より高い加速Gと、より限界に近い横G。
自慢のレカロシートに体を押しつぶして欲しかった。
愛車の歓喜の悲鳴が聞きたかった。

今でも体が覚えている。
1速レッドゾーンギリギリからの回転数の落ち込みと
2速でクラッチをあてるタイミング。
ヒール&トゥのアクセル開度。
タイヤがロックするスレスレのブレーキ。

久しぶりに思い出した懐かしい感覚が、とても新鮮に感じられた。

いつに無く人が多い晴海。
きっと月曜日も休みにして連休を満喫するつもりだろう。
だからってわざわざここでダラダラ夜を過ごすのもどうだろうか。
それを言ったら僕も同じだが。でも僕には目的があるし、終ればすぐ帰る。

凄く調子が良かった。
多分、今までで一番良かっただろう。
後半は一人でハイになっていた。

頭が真っ白になる。
余計な事を考えない。
それはとても素敵なこと。

帰り道、ずっと考えた。
一生懸命考えた。
そして気付いた。

今までなんでこんなにクヨクヨしていたのだろう。


例えば今日。
今日という日はもうやり直しがきかないのに、
一日中塞ぎ込んでいたのだったらどうだろう。
こんな勿体無いことは無い。

例えば明日。
明日という日はもうやり直しがきかないのに、
一日中笑っていたとしたらどうだろう。
こんな楽しいことは無い。


さぁ、どっちがいい?

だから無理してでも、辛いと思っても、
笑って、ずっと笑っていようと思った。
その方がまだマシに思えてきた。
とりあえず試してみる。
マシじゃなかったらやめればイイ。

どう思う?

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現在のお気に入り。

Bump of chicken
「天体観測」※

CHEMISTRY
「PIECES OF A DREAM」

キリンジ
「エイリアンズ」

※凄くオススメです。
この日の僕の背中を押してくれた曲です。
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第112話
「これで最後。という考え方」

必要なパーツがどうしても手に入らず。
昨日と今日で7つのお店に行ったが、全ての店で売り切れていた。
ちなみに僕は、これ以上、その商品を置いている店を知らない。

雨の降り始めた吉祥寺。
繁華街から少し離れた界隈。

一人歩きながら、やっぱり僕は後手後手でタイミング悪いなと思った。
直前になればみんな買うんだから、それを見越して事前に用意しておけば良いものを。

それからブラブラとお店をみて回る。

あるお店でポストカードなんかを眺めたりしていたら、
少しだけヒントを得た気がした。

今のこのどうしようもない僕が、どうすればいいのか。

それに気付いた時、あの人の言ってたことの意味がやっと判った。

「ワタシ、自慢じゃないけど女友達スッゴク多いんだ。
それでね、いつもみんなに助けられて、いつもみんなからパワーを貰ってるの。
だからワタシも困ってる人、悩んでいる人の力になる。
それはねもとサンも同じ。
こうやって絵本とか作って、それを見た人にパワーを与えてる。」


たまにはアテも無くブラつくのも悪くないなって思った。

そしたらなんだか元気が出て、
思い切って高い買い物をすることにした。
お店の人に、

「ちょっと銀行行ってお金おろしてきます。すぐ戻りますんで・・・。」

とまで言って。

でもそうは言ったものの、すごく悩んでいた。
お店と銀行を往復する間も、6Fのエスカレーターを登りきるまでずっと悩んでいた。

意味が無いような気がした。
反対に、意味をもたせる必要なんて無いとも思った。
だから僕は、

もうこれで最後だから。


という考え方をすることにした。
そうすれば、後で後悔することも無い。
反対にスッキリできる。

ホントに最後だとかそういうんじゃなくて、

「これで最後。という考え方」

をしようと思ったんだ。
これって僕にとっては画期的なことで、
今までそういう風には絶対考えなかったし、思いつきもしなかった。
というか、深刻に考えることなんか無かったんだけど。

ただ、これを他に応用してみたら何かが変わるかなって思って。
ちょっと面白いなって気がした。

少し刹那的かもしれない。
でも良く言えば、

その瞬間、瞬間を精一杯やる。

ということで言い換えることもできる。

そしたら今は死ぬほど悩めばイイし、とことん自分を突き詰めればイイし、
好きだって言っちゃえばイイし、嫌いだって言えばイイ。
素直に受け入れられるし、素直に拒める。

つまりそういうこと。

これで最後。という考え方