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第186話 「大丈夫。」

あっという間に時間が流れて、本当にあっという間に時間が流れた。
 *
少しハードなスケジュールで肉体的にも疲れる内容だったが、それでも終わってみればそこそこ満足の行く内容だったかもしれない。・・・と思わないとやってられないよね。
でも毎回、ちゃんと駄目だったところを反省するようにしているのだけれど、今回は思い出す間も無く次があったりしてリセットできないでいたから、全体的にボヤケてしまって今となってはなんだか分らない。
とりあえず、今回はプログラム部隊が凄かった。怒涛のスケジュールを寝ないでこなし、吐きながらコーディングする姿に神の領域を垣間見た気がした。真面目に尊敬してしまった。この人と組んでよかったなぁと思った。
本当にお疲れ様でした。マジでイイ物が作れたと思うよ。
 *
はい、ここでリセット。
次いくよ、次!
 *
そんなテンパった事務所を抜け出し、新宿LOFTへ。
THE PRIVATES/baba-mania/Two Ball Loo/Crash in Antwarpを観てきた。
PRIVATES以外は知らなかったんだけれど、どれも本当にイイ内容でした。
baba-maniaとTwo Ball LooはこれからCD買いにいくつもり。
Two Ball Looのリンキンパークに通じた雰囲気と、ポップなテイストがツボにはまるかもしれない。
ドラム以外みんな外人だから、MCワケわかんないし、「納豆好きですか〜」とか言ってるし。
最高。
 *
やりたい事がいくつかあるのだけれど、どれからやれば、どうすればやる気がでるか。
それをこれから洗濯しながら考えよう。
明日は、伸びた前髪を切ってプリン髪を金髪に染め直そう。
明後日からは、また仕事をしよう。
 *
大丈夫。みんなうまくいってる。

第185話 「倦怠感」

倦怠感が少し。
 *
何から手をつければいいのか分らず、少し呆けてみる。
何をするにも気だるくて、あまり外に出たくないのだが、こういう時に限って用事が多かったりする。
なんとなくめんどくさい。
 *
最近本を少しずつ読むようにしている。
 *
ちょっと気を抜くとぼへぇ〜っとしてしまうので、シャキッとしようとするのだが、できないのでやっぱりやらない。
 *
随分時間が経つのが早いなぁと思ったけれど、その時間の中でやってきた事を思い出すと、まぁ、そんなもんかなと思うようになってみたり。
考えが全然まとまってないんですが。
まぁ、そんなもんかなぁと。

本日のCD:Going Under Ground "かよわきエナジー"

第184話 「浮遊」

視界が歪んでいる。こんなことは初めてだ。
 *
目が霞む。疲れていると分かる。
家に帰るのもままならないようでは、・・・あぁ、もうそんな事はどうでもいい。
 *
雨の中、一人買い物に出かける。おろしたての靴が痛い。
 *
ゆっくり目を閉じて少しだけ横になったら、体が3センチくらい浮いたような気がした。
気持ちが悪かった。
 *
pre-schoolのROCK AND ROLL HIGH SCLOOKが気持ちイイ。このアルバムはイイ。オススメ。
もう、荒んで、荒んで仕方が無いのに、これを聞くと気分が良くなる。

最近購入のCD:pre-school "First Heaven" クラムボン "ドラマチック" CAPTAINHEDGEHOG "Dolphin"


第183話 「必要なスキル」

僕はプログラミングができない。
これは非常にハガユイことだ。
作りたい動きも、それをスクリプトによって実現可能な事も、大まかな概念も分かっているのに、僕はプログラミングができない。
いや、やらないと言った方が正しいかもしれない。
 *
何故やらないのかと聞かれれば答えは簡単だ。
「優先順位が低いから」
 *
僕はCG屋さんだ。
僕に必要な素養は、より質の高いデザイン力であり、僕にはまだそれが無い。
誰かが僕の代わりにコーディングをしてくれるのなら、それに越した事はないのだ。
 *
かく言う昨今、CG屋さんにもプログラムは必要だと言われている。
Webデザイナーは、Java Scriptが書けて当たり前だと言われているし、3DならExpression。FLASHなんかActionScriptが無いと何もできない。
こうなってくると、領域がボヤケているから、どこまでが自分の持ち場だかわからない。
結果、ハガユクなる。
 *
領域がボヤケているから、分業するには相当の計画性とコンセンサスが必要だ。
結局、重要なのはコミュニケーション能力という事になる。
などと言う結論は、恐らく、僕も、そしてこれを読んでいる同業者も、耳にタコができる程聞かされてきたお話かもしれない。けれど、これは本当にその通りだと思う。
 *
別に世のCG屋さんやCG屋さん志望の人に説教する気は毛頭ないが、ふと、そんなことを考えてみた。


第182話 「スローダウン」

自分が何故、不満を感じているのか分からなくなることがしばしばある。
とにかく改善したいのだけれど、何がどうして何なのかさっぱり分からない。
きっと気持ちに余裕が無いからだろうというのが、現時点での結論。
 *
我ながらバカだと思うのは、一度自分の思い通りに行くような感触があると、本当にそうなると錯覚してしまうということか。そんなことはありえないから、後で後悔することになる。うまくいくという仮定の元で動くので、ダメだった時のフォローが大変だったり。
 *
人の傷つくようなことをズバズバと平気で言ってしまうということには、前々から気付いていて、いけないと思っていたのに、またやってしまった。それでも凄いなって思うのは、そんな素振りをあからさまに見せずにそっと指摘してくれたこと。大人なんだね。
 *
結局、去年と同じ事を繰り返している気がしてならない。
でも確かに、あと少し、あと少しで大丈夫だって、そんな気はしている。
去年もそうだった。でも、本質は変わっていないことは良く分かっている。
変わるべきか、そうでないのか。
答えを出したつもりでいたのに、また悩み始めている。
最近スローダウンしているのは明らかに僕自身の問題だ。


第181話 「答え探し」

机の上に足を放り出し、秋の夜長を静かに過ごす。
ずっと考え事をしている。
ずっとずっと、考え事をしていた。
 *
最近、左手の一部分に妙な感覚を感じることが頻繁にある。
指のスジの一本がムズ痒いというか、なんとも形容しがたい感じなのだ。
一日に何回もそうなるので、僕は決まって、そこを力いっぱいつねったり、机の角に叩きつけたりして気を紛らす。
気持ちが悪い。
 *
夜風が心地良い。
じっと一点に集中しながら思いを巡らせていると、もう、何もやる気が起きなくなってきた。
答え探しは、もう諦めた。
答え合わせをする時まで待つことにする。
 *
仕切りなおしにコンビニへ。
コーラを買ったら、もう一度初めから考え始めることにする。

第180話 「明子さんへ」

明子さんへ
「返事遅くなってごめんね」
とのことですが、僕はアナタにメールを送った覚えはありません。
※ちなみに、記されていたURLはHビデオの通販でした。
 *
ほとんど表に出していない僕のケータイのアドレスを見事当てて見せた明子さんに賛辞を呈する。
しかも本文に「かずさんへ」とまで書かれている。僕は「かずさん」と呼ばれたことは今までの人生で一度も無いが、僕の名前ではあるから、僕の名前を見事当てて見せた明子さんに賛辞を呈する。
いや、そのプログラムを作った人に・・・ま、どうでもいいや。ってゆーか、消えろ。
 *
恒例のチェーンメールのコーナー。
--------------------------------------
仲良っしメール〓私はあなたを心から大好きなんです〓楽しいときは一緒に心から笑い合いたいし、あなたが辛いときは私に頼ってきて欲しい。あなたが涙の時は朝までそばにいてあげる〓ずっとずっと友達だよ〓〓この〓を読んで思い浮かべる大好きな友達10人に送って下さいm(__)mこの〓をシカトしたらあなたは一生本当の友達ができなくなり、ずっと信頼していた友達にヒドイ裏切り方をされることでしょう〓最後に転送する時のFw:は消して『〓〓…』のままでね〓http://ipooh.disne*.co.jp/****/*****/img/*****/chara/c_pooh.gif
--------------------------------------
〓には、絵文字が入っておりましてウザさ爆裂万馬券。ハートマークやキスマーク等々、容赦無しです。
しかも最後の締めくくりに、恐れ多くも「あの」超版権に厳しい「あの」サイトへ直リンです。作者の勇気に賛辞を呈する。
僕はもちろんシカトしましたので、一生本当の友達はできないでしょう。
ちなみに、メールを送る大好きな友達が10人もいない僕は、一体どうすればよいのでしょうか?
残酷です。あまりにも残酷すぎます。 ・・・ま、どうでもいいや。ってゆーか、燃えろ。
 *
既にご存知の事とは存じますが、10月ということで、秋バージョンに模様替えです。
原色が目に痛い秋です。全然イメージと違います。ダメすぎ。
仕事では基本的に淡い色を多用する傾向があり、その反動でベタベタなものをやってみたくなるのですが、とりあえずミスマッチんぐ。
最近、元気が出なくて、元気だそうなんて気も毛頭ないのですが、今後とも一つよろしくお願いいたします。


第179話 「歩き方」
裏切られるよりはさまようほうがいい
影をひきずるぐらいなら名もない鳥でいい
*
気がつけば日付が変わっている。
夕食を摂っていなかったので、部屋を出た。近くのコンビニに向かおうとしたが、先生に偉そうに歩くと良いと教わったので、早速実験。とはいえ、「偉そうに歩く」というのはどういう歩き方か?
 *
一見深刻そうにみえるが、実はそれほどでも無いような気がして。だんだん分かってきたような気がするけれど、とにかく自然であることが一番だということで。
例えば「こうしよう」とか、「こうなろう」とか、そういう負荷をかけてみても長続きしないので、あまり意味がないのかもしれない。目標設定の仕方が間違っているかと。
 *
夜中だというのに車の流れは多いし、人も多い。
今日開店したコンビニに冷やかしで入ってみる。でも、コンビニなんてどこも一緒だから、目新しいものは何もない。新しい匂いがするだけだった。
 *
とりあえず、おかしくなくても、笑ったりするといいらしいというのも教わった。
これは非常に難しいテクニックで、つまりは虚しさとの戦いだと思うのだが、それを乗り越えられるとしたら、きっと本当におかしくて笑っているに違いない。そうやって心から笑えたら世の中は違っていたかもしれない。
 *
CDがやっと到着した。19日発売の新譜が今ごろ。ダメですねHMV。手に入れにくいもの以外はCD屋さんで買った方が賢いかと。ちなみに楽しみにしていた割にはそれほどでもなかったような。気分的に乗れないっていうのもあるが、どうも今ひとつな感じで。とはいえ、ハジメチトセは鳥肌立ちますね。

本日到着のCD:元ちとせ "Hajime Chitose" , Do As Infinity "DEEP FOREST" , YOGURT-pooh "薫風"


第178話 「なごむ」

この時間帯、ちょうどお酒が入って体が熱い時、フラットでツルツルなディスプレイを見ていると、左手のワインのボトルをディスプレイに叩きつけたくなるのがコソバユイ。とはいえ想像して寒気を感じるだけで終わるのだが。
 *
遅い夏休みということで、連休を満喫(?)した。といっても寝てばかりだったのだけれど。あまりにたくさん寝たので、時間ばかりがあっという間に過ぎてしまって、ある意味満喫できていないような気もしなくもない。
体は休めたが、どうも心の方はイマイチ。そう簡単には調子が出ないらしい。
 *
「千と千尋の神隠し」を観た。もうこんな感想、よそで聞き飽きたかもしれないが、「凄く良かった」。
けれど、職業柄・・・でしょうか。あからさまに3Dしている部分の違和感がどうしても気になってしまった。よくできている、本当に良くできているんだけど、そういうところが気になってしまったり。
嗚呼、でもなんだかんだ言っても最高。素敵な時間をありがとう。
 *
実家に帰って墓参り。遅れてしまったけれど、これでなんとか許してもらえるだろうか。
母方のじぃちゃん、ばぁちゃんが元気そうで安心。その兄弟も3人来ていたんだけど、みんな元気。
なごむなぁ。お年寄り。
 *
焼肉を腹いっぱい食べる。でも御飯は炊けてないのだそうだ。
30分待てという。納得がいかない。
でも久しぶりに酔って笑って、イイ気持ち。
なごむなぁ。焼肉。
 *
そしてまた元の生活へ。
体調はあまりよくない。
少しやり方を変えようかと考えてみるが、お金も無いし、色々メンドクサイので保留。そうやって忙しさにかまけて時間だけが過ぎてしまうのか。
まだまだダメだ。

第177話 「ダイレクト」

CGというモノのダイレクト感の無さに少しがっかりする。そもそも自分の未熟さがいけないわけだが、自分の伝えたいものを一旦デジタルデータ化し、さらに何らかの媒体を通すことで人に伝えなければいけない。ヒト対ヒトの臨場感や緊迫感、迫力などというものが無くなってしまうような気がしてならない。
 *
CGは綺麗だ。本当に綺麗だ。僕はRGBが大好きだ。ベジェ曲線は本当に滑らかだし、特有のジャギー感もアンチエイリアスもイイ。けれど、それはあくまで「綺麗」であって、「好き」なだけだ。
伝えるには、伝わるには何が必要なのだろう。そもそも僕の伝えたいものは何だろう。
 *
パソコンヲタクの僕にとって、CGは、特に3DCGは最高のオモチャだ。レンダリングでCPUが一晩中フル稼動する様など、ワクワクして仕方が無いし、マシンのパーツ交換もソフトウェアのアップグレードも毎回楽しみだ。
けれどそれで何が伝わる?何を伝える?
 *
いやいや、そんなこと考えるよりも先にすることがあった。


第176話 「らしさ」

自分らしくありたい。そう思った。
けれども「らしさ」とはなんだろう。自分らしさ、男らしさ、女らしさ。
 *
もしそれが、「自分の本来の姿」を指すのだとしたら、「自分らしくいること」自体がなんだか分からない。なぜなら、自分の本来の姿が何なのか分からないからだ。
もしそれが、「自分の理想とする姿」を指すのだとしたら、「自分らしくいること」自体が非常に疲れる行為であると言える。それは本当に自分らしいのか。
もしそれが、「自分の一番自然な姿」を指すのだとしたら、「自分らしくいること」自体がもう既に実行されていることになる。なぜなら、生き物は自然にしか生きられないからだ。もし今、我慢や無理をしているとしよう。それを選んだのは自分だ。自分が自分の意志で「自然に」それを選んだんだ。辛いことも自ら選んだのであれば、それは「自然」だ。
 *
人はその状況で自分にとって最も最良と思われる選択肢を選んで生きているはずだ。とすると「らしさ」とはなんだ?日々の抑圧から解き放たれるべく渇望するただの理想か。
 *
けれども僕は、自分らしくありたい。そう思った。
 *
冷静に状況を判断する能力が欠けていることに気付く。
感情的になると思考の偏りが顕著に見られる。それに気付くのに昨日は約半日かかった。
ある意味言い逃れとも逆恨みとも取れる自分勝手な理論をさも理路整然と並べ、自分の正当性を闇雲に主張してみる。ちなみに、全て自分の頭の中で展開されるので、反論するものは絶対にいない。
 *
最近、よく食べている。
食欲の秋とは、実は医学的に証明されている事象なのでは?と思いつく。実際のところは知らない。
僕はたくさん食べてもそう簡単には太らないので、食べることにそれほど抵抗が無いのだが、栄養の偏りには気を遣っている。というよりも、僕はベジタリアンになりつつある。野菜が食べたくて仕方が無い。過去に酷い生活と過度の疲労、偏った食事で病気になって以来、食べ物には気を遣うようになった。・・・それでも偏っている感はあるが。
 *
もしもそれが、「自分の理想とする姿」を指すのだとしたら、「自分らしくいること」は一生できないのかもしれない。理想はいつでも形を変えながら、ずっと理想として存在するものなのだから。

第175話 「祈り」

犠牲者の冥福を心から祈ります。


こんな事になってしまっては僕のヤサグレタ精神論や心の影などくだらな過ぎて書く気にならない。
 *
本当に気分が悪い。
なんでこんなに世の中は狂っているのだろうか。
惨劇の写真を見ながら、僕は自爆志願したであろう人の最期の瞬間を想像した。
「隣人は静かに笑う」そんな映画があった。納得のいかない映画だった。映画だから許せるが、これは現実だ。
 *
世界中が悲惨なニュースに悲しむ中、ガザやレバノンの難民キャンプでは今回のテロを祝う騒ぎが起きている。
犠牲者の数の問題じゃない。この狂ってしまった不均衡な世界に僕は怒りを禁じえない。
 *
それでも僕は平和な環境でいられるからこそ、こうやって呑気にこんなことをしていられる。大体平和とはなんだ。リアリティーが沸かない。もし僕の大切な人が事件に巻き込まれていたとしたら、僕は冷静ではいられないだろう。平和だのパレスチナだの考える余裕も、他の犠牲者のことも何もかも。
 *
胸が苦しい。
どうかもうこれ以上、誰も傷つけないで。

第174話 「爪」
死にたいと言う時 生きたいと感じる
この銀色の光の中で
会いたいというとき 会えないと感じる
この悲しみの光の中で
*
作品作りに対する真摯な態度やユーザビリティに対する配慮が全く感じられない。
体裁だけ整っていればそれでいいのか?
 *
暗いページと言われて止まないこのページであるが、そもそも人は誰でも負の感情を持っている。それをひけらかすことは恥ずかしいことだ、という考えの人間は少なくないだろう。そして、そう思う人間ほど、他人の負の感情や深層心理にやたらと敏感だったりする。好奇心はイイ。けれど、ここに書かれていることがどこまで真実か疑ってかかる位の強かさや、フッと鼻で笑えるくらいのスタンスが無いと世の中やっていけないかもしれない。
結局僕の中の真実はもっと奥のそのまた奥のほうにある。・・・かもしれないのだから。
*
LOVEコール
これを今日中に5人に送ると
好きな人から電話がかかってくる(マジ)
それは運命の人
素敵でしょ
ここで止めてしまえば運命の人に巡りあえない!!
*
毎度毎度、僕のケータイにチェーンメールを送ってくる子がいる。
今日も2通来た。そのうちの一通。サブジェクトにFW:が10個ついている。果たして何人が転送したのだろうか。そして、本当に好きな人から電話はかかってきたのだろうか。
どうせかかってこないだろう。
もし好きな人にこのメールを送ったとしても何の効果も無いハズだ。
 *
それにしてもなんて残酷なメールだろうか。
本気で好きな人から電話を待っている人の気持ちを馬鹿にしているとしか思えない。
大体、「これを今日中に5人に送ると 好きな人から電話がかかってくる(マジ)」の根拠はなんだ。
こんな子供騙しの内容にさえ、すがらずにはいられない人の気持ちを弄んで一体何が楽しい?
ド●モさんが儲かるだけじゃないか。
 *
足の爪を切っていた。
ふと、無視することの意味について考えた。
僕は子供の頃、嫌な奴だった。いや、今でも嫌な奴だが、それでも大人になれば社会性や協調性という名のフィルターを身につける。
 *
幼馴染みの友人に気性の荒い人がいて、よく無視されていた。
気の弱い僕はそれが辛くて仕方が無かった。理由がわからなかった。分かっている時も聞く耳を持たないので、とりあえず黙っていた。少し時間が経つと、それに飽きたのだろうか、いつものように自然に話し掛けてくる。
怒っているならその訳を話して欲しかった。それで僕が悪いのなら、僕も謝ることができる。
けれど全く聞く耳も持たず、相手にもしてもらえないので、困惑するばかり。僕は胸が痛んだ。
僕は知りたかった。けれど応えてはくれなかった。
 *
気がつけば血が滲んでいる。
酷い仕打ちだと思った。何も知らされず、ただひたすら黙り込む。何も応えてくれない。
フェアじゃないだろう。急に態度が変わって、呼びかけにさえ応答無しだ。
それでいて都合のいいときだけフェアを持ち出すのも、最高にアンフェアだ。
これらは自分勝手と置き換えられるのか?ともかく自分を省みることにする。

第173話 「マツリ ノ アト」

なんとか間に合った。・・・かのように思えた。しかし、実際はたくさんの問題と重大な欠陥を含んだまま前に進んでいた。
 *
2晩寝ずに頑張った。3日間起き続けていたのは初めてのことかもしれない。
朦朧とする意識の中、僕は確信していた。
「何かが足りない」
 *
これはただの自己嫌悪だろうか、それとも精神分裂の類だろうか。
トリガーは一体なんだ?何がこれをそこまで追い詰める?何が起きた?何をした?
 *
人は綺麗なまま生きてゆくことは決してできないだろう。
綺麗でない自分を恥じて、嘆いて、責めて。それが一体何になるというのだ。
 *
いや、これは極論だ。
人は自分を省みて生きるべきだ。けれど全ては程度の問題だ。もう立ち上げれなくなるほど、何をする気力もなくなるほど、自分を責めてどうする?ちっとも前向きじゃないではないか。
前向きに生きるには大量のエネルギーが必要だ。それさえ無いのだとすれば、もう落ちてゆくしかないのだ。
 *
それでも時間は雄大だ。それは何事も無かったかのように全てを悠久の過去へ葬り去り、いつか何事も無かったかのように、全てを無に還す。
けれども今を生きなければいけない我々は、この瞬間、この営みを拒否することはできない。たとえいつか全てが無に還るのだとしても・・・だ。
 *
せめて同じ営みを共有する者として、その苦悩を共有することができたのであれば、少しは救われたのかもしれない。しかし、これだけは誰の意思の介在も許されない、本人のみに与えられた世界なのだ。
もちろん外部からの働きかけは有効だ。しかし、それだけでは本質は何も変わらないはずだ。

終わりにするも、続けるも、本人次第。


本日購入のCD:Shocking Lemon "Sometime Alone" , the Indigo "RECORDS"
 *
今日はそれに加えて、ネットで3枚注文した。そしてシャツを一枚買った。自分への褒美。
 *
最近、PCからCDを再生しているのだが、Win2000標準のCDプレーヤーはどうも使いにくい。
誰かお勧めのフリーのプレーヤーがあったら教えてください。できたら軽くて、イコライザなんか付いちゃってるとさらにイイかも。ご連絡お待ちしております。