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第147話 「匂い」

20時30分、非通知で不在着信有。
 *
降りだした雨のせいで、僕の好きな匂いがしてきた。
僕はこの匂いのどこが好きで、いつから好きになったのか考えていた。
遠回りして歩くこの道は、つい最近知ったものだ。
でも僕は、ずっと昔からこの匂いが好きだ。
 *
僕は部屋を出るときに、その電話を一旦は左のポケットに入れた。
でもいらない気がして、代わりにカメラをそのポケットに入れて部屋を出たんだ。
大体そんなもんだ。行動が裏目にでることはむしろ自然だ。
だからこそ、微妙にこそばゆい。
 *
降りだした雨のせいで、僕の好きな匂いがしている。
僕はその匂いを味わおうと深く息を吸い込んだ。
不意にすれ違った中年の男が発するタバコの煙を吸い込んでしまった。
思わずむせて顔をしかめながら、この街も住みにくいと思った。

本日購入のCD Skoop On Somebody "KEY OF LOVE"

第146話 「キレキャラ」

吉祥寺で飲む。
広く騒然とした店内は、まさしく古びた居酒屋。とても雰囲気のイイ場所だった。案内された場所も良い所で凄くくつろげる場所だった。・・・のだが。
 *
隣でかなり酔っているオバハンがいる。年は45(+-5)位だろうか。とにかくイヤ〜な暴れ具合。
しばらくすると彼女は僕を指差し、何か言い始めた。初めは気のせいかと思っていたが、明らかに僕を指差している。僕は連れと話しながら、横目でソレを見ていた。
 *
確かに僕の頭は金髪で、お酒に弱いから顔は真っ赤になってる。だからって指差すのは失礼な話だ。それはたとえ酔っていても失礼な話だ。
 *
いよいよ彼女の行動もエスカレートしてきた。
あからさまに僕を見ながら指を差し、「あれ変だよねぇ〜」と言う。
僕も僕で、もうどーでも良くなり、彼女を正面きって見据えた。
 *
目が合った。
 *
彼女はそのふざけたツラで「何?」という顔をする。
頭の中で、「どーでもよくなっていても抑えなければいけないモノ」が外側へ飛び出してゆく音がした。
 *
「何、指さしてんだよ。」
僕は彼女に問い詰める。
「さしてない。」と彼女は言う。
何度か繰り返すと、「だとしたら、ゴメンなさい」などとフザケタことを言う。
 *
連れの仲裁、自己嫌悪。
大人気ないよな。僕。
 *
「キレキャラなんですか?」
そう聞かれて、「お酒のんだときはね。」と答える。
でも、本当はこんなの初めて。大学時代、酒飲んで羽目を外しすぎて絡まれたことはあるけど。自分から他人に絡んだことはないです。
 *
帰りの電車の中でふと、カワイイオバハンの見本である、母親の声が聞きたくなった。

第145話 「プゥをみる。」

新宿コマ劇裏地下2階。
暗く煙った空間はいかにもライブハウスらしさがあって、妙に居心地が良い。
 *
事務所に2泊した僕は仕事をいつもより6時間早く切り上げ、新宿へ向かった。
新宿LOFT。
少し前に思わず衝動買いしてしまったYOGURT-poohの2nd。実は結構気に入っていて、今でもたまに聞いているのだが、彼らが出演するイベントを見に行ってきた。
ちなみに、カタカナで書くとヨーグルト・プゥ。やっぱりカワイイ。
 *
僕はステージから一番離れたPAブースの前の壁に寄りかかってビールを飲む。
今日は朝から最高に眠く、最高に気分が悪かったのだが、ビールを飲んだら、さらに悪化した。
 *
ちなみに出演バンドはYOGURT-pooh / Reefer / 宙ブラリ / AUTO PILOT / セツナブル−スタ− / SUPER EGG MACHINE・・・と、全く持って僕の知らないバンドばかり。かろうじて宙ブラリの名前を知っている程度。
メンドクサイので詳細は省きますが、どのバンドも面白かったです。もちろんプゥも良かった。
 *
最高に疲れた僕は、その後、泥のように12時間眠った。


第144話 「ビヘイビア」

前から気になっていたのに、どうしても原因のわからない現象があった。それがさっき解決した。
 *
右手の人差し指と中指が痛い。
仕事柄マウスのクリック、ドラッグを多用するせいで、腱鞘炎のような状態だ。
ずいぶん前から気になっていたのだが、最近特にひどい。
 *
無言で部屋を出て行くのを横目で見ていたら、もの凄く悲しい気持ちになった。
 *
原因はどうやらプリロードのビヘイビアらしく、それを外すことで現象は発生しなくなった。
とりあえず明日の納品には間に合うのでよしとするが、プリロードしないのでタイムラグがカッコ悪い。
カッコ悪いので非常に納得がいかない。単純にスキルが足りないと思った。
 *
雨を撮ろうとしてカメラを携え歩いていたら、もの凄くつまらない気持ちになった。
 *
やらなければいけないことと、やりたいことと、やらされていることと、やれないこと。
やらなければいけないことから手をつけるのが筋だとすると、やれないことからやってみちゃうのはどうかなって思った。
でもその前に、やれないことは何かを考えるのが先だった。
やれないようなことは思い浮かばないように出来ているらしく、別に無いので、そこで考えるのをやめた。
 *
今日は早く帰ってたっぷり寝ようと思っていたら、もの凄くいいタイミングでトラブルが発生し、帰る余裕などなかった。

第143話 「泣かないコト、泣けないワケ。」

遅すぎる出勤にも徹夜で過ごす事務所にも慣れてしまった近頃、単調な毎日や過ぎてゆく時間の早さに気付くことはあっても、それをどうすることも出来ない。それどころか、この状態が実は一番楽な状態なのではないかと思えてしまう。
 *
地下鉄の階段をゆっくり上る。
目の前には親子連れ。
小さな男の子が体全体を使うようにして懸命に階段を登っている。
次の瞬間、男の子は躓く。
僕は「危ない!」と心の中で叫び、彼を見守る。
体勢を立て直す彼。
母親は何度も「大丈夫?」と声をかける。何度も何度も声をかける。
彼は泣かない。母親に何度も何度も聞かれても、不釣合いな擦れた声で「大丈夫」と言う。
僕はとても感心した。彼は強い人だと思った。
そう思いながら、少しだけ不安になった。
彼は本当は痛くて泣きたくて、母親に抱かれたくて仕方が無いのに、我慢しているのではないだろうか、と。
むしろあれくらいの子供ならそういう行動をとった方が自然に思える。だが彼は泣かない。
僕は彼が羨ましいような、可哀想なような、複雑な気持ちになった。


第142話 「ライナーノート」

アッシュ来日公演のCMが頻繁に流れていた。
"SHINING LIGHT"が聞きたくなって、遅ればせながら"FREE ALL ANGELS"を買った。
輸入盤を買うつもりでいたのだけれど、たまにはライナーノートをじっくり読むのもイイかと思い、日本盤を買ってみる。
 *
ある人が
「すべての人との関係を断ち切ってしまいたい」
と言った。
僕はそれが理解できなくてどうしたものかと思っていたのだが、ライナーノートを読み進めてみると、こんな一節があった。
───────────
若い頃にシンプルだったものは、いつの間にか、ブルーにこんがらがっていく。余計なものばかり増えていって、大切なものが見えなくなっていく。「すべて終わらせてしまいたい!」──誰だって、こんな思いに駆られたことがあるはずだ。でも、君が本当に望むなら、新しい夏は必ずやってくる。本作は、そんな彼らアッシュのメッセージのようにも思える。

───────────
要するにそういうことだろうかと思ってみる。自殺願望や現実逃避やそういった類のことだろうか。
僕には幸にも不幸にも、過去にそういった衝動に駆られたことがないハズだ。
「ないハズ」と書いたのは、昔のことを忘れてしまっていて思い出せないからで、もしかしたらそういう時期もあったのかもしれない。とりあえず記憶のある部分で考えると、絶望した記憶はあるが、そんな時には、
「こんなに辛い中で僕は生きていかなければいけないのか・・・。最悪だ。夢なら覚めてくれ。」
と思っていた。そして今も思っている。
そうは考えるものの、「すべて終わらせてしまいたい!」とは思わないのだが、誰だってこんな思いに駆られるらしい。
でも、君が本当に望もうがそうでなかろうが、新しい季節は必ずやって来る。このコラムはこんな僕の詭弁のようにも思える。

本日購入のCD:ASH 「FREE ALL ANGELS」


第141話 「エアコンの臭い」

一人でいるときは気楽だ。
だけどエアコンから吹き出る風の臭いが気に食わない。というか最悪だ。
フィルターの掃除や消臭スプレーの効果も気休めで、結局臭う。
腹が立つ。
 *
君が分からないと言うならそうかもしれない。
でも僕にはそうは思えない。いつだって答えは出ている。
答えがわかっていても、色々な思惑でその答え通りにできないことも多い。
でも、いつだって答えは出ている。
胸に手を当てて、良く考えてみるとイイ。
いつだって答えは出ているんだから。
あとはそれに伴う、覚悟や決心を用意すれば大丈夫だ。
犠牲や傷心なんてたかが知れてる。
 *
そしてそれを一番出来ないのが僕であることも良く知っている。
言うは易し。それが出来ないでいるというのも立派な答えだ。
 *
本日購入のCD:THE GOSPELLERS 「LoveNotes」
 *
それにしても、そんなに僕は汚い男に見えるだろうか?
不幸せになればいいなんて思うわけないのに。ナゼ・・・。


第140話 「松戸ヒカリ」

少しだけ夢を見た。
見ず知らずのその人は、自分の名前を「松戸ヒカリ」と名乗った。
名前を聞いたところで物音がして目が覚めた。
目が覚めてからしばらく、その名前がもの凄く頭に残っていたのだけれど、気を抜くと一瞬で忘れそうだった。
それくらい寝ぼけていたので、何かに記録しておかないと絶対忘れると思った。
でも、もの凄く眠くてとてもじゃないけど布団から出れなかったので、手の届くところにある唯一の記録媒体、携帯電話を使うことにした。
メモリに登録する間にも、気を抜くとその名前を忘れそうだった。
実際、苗字を入れている間に名前を忘れた。
それでもなんとか全部入れて、電話番号はゼロを10個入れておいた。
 *
翌日、ヒカリさんに連絡しようと思って、携帯電話を手にしたのだけれど、「その番号は現在使われておりません」と言われてしまった。というか、これで電話が通じたらこんなに怖いことはない。

本日購入のCD:WEEZER 「Green Album」


第140話 「躁鬱」

自己嫌悪で鬱である。
何故に自己嫌悪なのかも良く分かっているから、それらを考える事自体イヤ。こうなっている自分もイヤ。リセットしたい。どっかで一からやり直したい。
*
若干躁鬱の気があるかもしれない。若干じゃないかもしれない。医者じゃないから分からない。
*
僕にしては珍しくココに書くのも痛くなってきた。
今日はこれでおしまい。ごめんなさい。

本日購入のCD:
  ・BEAT CRUSADERS 「FRESIGHTS」
  ・CAPTAIN HEDGE HOG SHORT CIRCUIT 「3P3B MEETING010311」

第139話 「ホントノヨワサ」

仕事をサボって少し遅めのランチを少し長めにとる。
煙く騒がしい店内では女子大生と思しき野獣が化粧直し合戦に忙しく、灰皿のタバコがユラユラと憎たらしい煙を浮かべるている。
 *
連日の細々した作業で痛む人差し指を労るようにオシボリで拭いながら、僕はそんなにロマンチストだろうか?と考える。
先日友人と会った際、モ○ちゃんがそう言っていたと聞かされ、思わずう〜むと唸ってしまった。
 *
確かに自覚している部分もあるが、人にそう言われるというのはどうも度を越しているように感じられてならない。そいえば「キザ」だの、「えぇカッコしぃ」だの言われることは少なくない。
それで傍目にカッコ良く映るのであればイイが、どうもその逆のようだ。
 *
それにしても、僕の身の回りには、僕から見てロマンチストな女性が見当たらない。男性であれば何人か思い浮かばないことも無いのだが、女性に関してはゼロだ。
おそらく付き合いが浅いせいもあって、そういった内面まで知ることが出来ないのかもしれないが、押しなべて僕の知る女性は皆ロマンチックではない・・・ように思える。
逆に気丈でサバサバした女性は多い。そして、それを見るにつけ、僕は「女は強い」と思うわけである。
 *
女は強いとか、男は弱いとかそういうことは、人間を個として考えるとおかしいようにも思われるのだが、どうにもそういう捕らえ方では説明できない事実がある。というか、最近、情けない男が多いように感じて仕方が無い。
というのも、いわゆるストーカーと言われる輩の存在があまりに身近に感じられたからだ。
 *
僕は比較的近しい知人で4人、ストーカーの被害にあった、あるいはあっている女性を知っている。しかもそのうちの3人は警察沙汰にまでなっている。
無理やり部屋に入ってこようとした見ず知らずの男をテニスラケットで滅多打ちにしたという話などは、想像しただけで冷や汗モノである。そういえば彼女も非常に快活で気丈な人だ。
それらの生々しい話を聞くにつけ、世の中狂った人間が多すぎると溜息が出る。
要するに男女関係の縺れが原因で、別れたハズの男が女を忘れられずに付きまとうというのが大半なようだが、それにしても愛をはきちがえているように感じられてならない。
 *
とは言うものの、そんな僕も愛した人への未練がましさや、引きずり具合に関しては相当なもので、我ながら何故にと落ち込む程ではある。とはいえ、そういうストーカーのような行動をとるという思考には働かないようだ。
 *
などと考えるにつけ、男は弱いのかなぁと思うわけである。まぁ僕以外の男がどうなろうと知ったこっちゃないというか、男だの女だの言う考え方自体古いようにも思ったり、何もかもがどうでも良かったり、こんな時間にクライアントから修正FAXが上がってきたりするわけだが、僕は僕で、そんな雑音を排除しながら、精一杯生きるしかないのかもしれない。全くもってやってられない。

本日購入のCD: Ego-Wrappin' 満ち汐のロマンス

第138話 「地震の夢」

がらっと変わりまして、見る人の目に優しくないサイトになりました。
ずっと見てたらアタマ痛くなる恐れがありますので、ご注意ください・・・
とはいえ、このコラムは変わりません。文体や内容が色調と合ってないのはご勘弁を。
なんだかすぐに飽きてしまいそう。今回の色。でも色とか部品達はすぐに変えられるように作ってあるので、その辺は準備万端だったりするのです。

先月〜今月は、おかげさまで忙しくさせていただきまして、本業に加えて、本の執筆があったり某社の某作品選考なんてのもあり(某ばっかでわからんじゃないか)、あっという間に過ぎてしまいました。

ひとつ報告させていただきますと、僕が大層ご贔屓の吉祥寺のカレーショップが事務所のすぐそばにオープンしまして、僕が大層ご贔屓なチーズカレーをいつでも食せるようになりました。
これはとても素晴らしいことです。
 *
髪の毛が伸びてきて、黒い毛がずいぶん増えてきたので、美容室に行ってきました。
またさらに短くして、色もくすませてみたので、前回の金髪よりは灰っぽい感じです。でも金色ですが。

いつも思うのですが、切ったとか色を変えた直後、それこそ美容師が鏡をかざして「どうでしょう?」と言った瞬間に心から納得できたことって無いと思いませんか?
僕の場合、多分もの凄く保守的な感性が僕の中にあって、僕を変えることを良しとしない、僕が変わることでより良い方向に向かっていることを認めたくないという気持ちがあるようで、そのおかげでいつもと違うことをするときは、大抵初めのうち納得できません。
でも結局慣れてしまうとその状態が僕にとっての良い状態としてインプットされるので、結果的には良かったということで納得するわけです。どうもハッキリ決められない微妙なところがあって、それなら今までどおりがイイよってことになるようです。
でも、新しいことをはじめるのは好き。新しいモノも好き。だからそれらには、もの凄く過度の期待をしてしまうのだけれど、なかなかそれを満たしてくれるまでの状態に達したことは無いようで。まぁそのくらいの方が幸せかと。
 *
地震の夢を見た。もの凄くゆれて、もちろん僕は事務所で仕事をしているんだけど(笑)、思わず机の下に隠れてみたりした。みんなも隠れてた。早速、夢判断です。
 >お金がなくなる前触れです。仕事、家庭いろいろな面においての可能性があります。
だそうです。そう考えてみると今週末は髪切ったり、洒落たバーに連れてかれたり、友達と会ったり・・・いろいろあって3万位使ったかも。ってそのくらいの出費で済めば可愛いもんですが。
出費は別にいいんです。払えるお金があって、納得できる出費でさえあれば。

第137話 「CG歴」

最近良く思うこと。

○○を□□なのは××だよなぁ。

溜息をつきながらこう思うのだけど、××の部分の言葉が未だに思いつかない。
なんかこう、雰囲気的には理解しているのに、ぴったりの言葉が出てこず。
 *
このごろ、ずーっとここにいるので、ココに書くネタが無い。
もう少し待っててください。
がらっと変わりますから。
 *
Lightwave6.5bを入れてみた。
噂どおりボーンの影響範囲が賢くなってる。びっくり。
あの煩わしいウェイトマップから開放された気分。
とか言いながら、未だIKを使えない。
SoftimageのIKは素敵だったなぁ。

メタセコは相変わらずメインモデラーとして活躍中。
バージョンアップも頻繁でどんどん進化してます。

初めて触ったのはいつだったろうか。
1998年の冬くらいだったと思う。
まだVer1.0がベータ版だった頃。
その頃の僕は3DCGはおろか、CG自体全く知らなかった。
インターネットしててふと見つけた3Dのチュートリアルのページ。
それを見て自分もやってみたくなった・・・んだと思う。たぶん。

でも、そのときはうまく出来なくてすぐ飽きちゃったんだな。これが。
で、1999年5月にLightwave5.6を買った。
張り切ってLWのモデラーを使ってモデリングしたけど、どうしても人間は作れなくて、
ふと、メタセコを思い出して、Ver1正式版をレジスト。
それからサクサク作れるようになってハマる。

がんばって買ったLWはすぐに埃をかぶることになって、
「メタセコでモデリングして、Softimageに持っていってレンダリング」というのが一年続いた。
もちろんSIなんか買えるわけも無く、とある場所で機材を借りてひたすらやってた。
SI使えなくなったので、LWに戻ってみるとちょうど6.0がリリースされた時で、
アップグレード代を工面するのが大変だった。

でも、ほとんど使うことも無く、気が付けば6.5リリース。
そんなこともどーでも良くなっていたくらい3Dしてなかったんだけど、
最近、やっと触る機会が出てきた。

僕的には以前からWeb3Dに期待してて、というのも僕がWeb屋さんでもあるからなんだけど、
僕一人じゃとてもじゃないけど映像もゲームも作れないし、お金にもできないと思ってる。
ホントはやりたいし、チャンスがあれば挑戦するだろうけど、まだ先になりそう。
で、Web3Dなら僕でもできるかなと。

・・・非常にアンチョクだ。
 *
あれ、○□×は機種依存文字だっけか?
 *
本日購入のCD
堂島孝平
「サンキューミュージック」



第136話 「記憶の宿るモノ」

ぬるいコーラを無理やり飲む。
*
昔、気持ち悪くなるオモチャがあった。

確か赤いスポーツカーだったと思う。
ロボットに変身できてしまう凄い奴。

凄い奴なんだけど気持ち悪い。

それは買ってもらった時にもの凄い車酔いをしていて、凄く気持ち悪かったから。
そのおもちゃを見ると、あのときの記憶が蘇る。
*
虫唾の走るCDがある。

確かにこのCDだ。
僕が大好きだったバンドの最期のCD。

良い出来なんだけど虫唾が走る。

それはこれを聞き込んでいた時期にもの凄い悪いことが続いて、凄く辛かったから。
このCDを聞くと、あの夏の蒸暑い夜が蘇る。
*
7年経ってやっと聴けるようになった。
こうして聴いてみるとやっぱり中身は悪くない。
それでも、このイントロが流れると、どうしても思い出す。

乾ききった喉、汗で張り付いたTシャツ。
焼けたアスファルトの匂い、体の震え。

この音楽と共に二度と消えることのない記憶。
*
ぬるいコーラをなんとか飲み干した。


第135話 「アレから今まで」

凄くイイ感じで制作意欲が湧いてたのは、
どうやら2001年4月27日金曜日の午前9時半頃まででした。

それからやらなきゃいけない事があって、未だ手つかず。

連休を利用してやろうと思っていたことの1つも達成できず。

今、ちょっと余裕ができたので、もう時間ないけどちょっとだけ
やっておこうかなって思って気づきました。

時スデニ遅シ。

もうなくなってました。やる気。
ダラダラと時間ばかり過ぎてゆくあの頃と同じように過ごしています。

*

ココからソコまで行くだけなんだけど、僕にとってはもの凄い負荷がかかるらしく、
目の前に浮かぶ僕の幻を眺めながら、フラフラと彷徨っています。

*

去年のこの時期は、ちょうど目の病気にかかった時だったはず。
家に篭ってモデリングしてた。

辛かったな。
アレから今まで。

楽だったな。
アレから今まで。

早かったね。
アレから今まで。

*

実家に帰ります。
帰っても何にもすることないんだけど、何にもする気がないので、帰ります。

*

どうでした?
アレから今まで。

どうします?
コレから死ぬまで。


第134話 「頼みの綱」

スタッフが丁寧にセッティングしたマイクスタンドと譜面台の位置直しをするボーカル。
・・・さして変わりもしないのに。

この前のライブでのセロファンちうバンドのボーカルがまず始めにとった行動。
・・・その気持ち、凄く良くわかるよ。

僕もそうだった。
譜面台なんか使ってるの、僕だけだった。
大体、バンドのライブでそれがあるとかなり浮くよね。
でも、ダメ。
ウタ歌いながらギター弾くこと自体、僕には相当な負荷なわけで、
歌詞もコードも構成もすっ飛んじゃうもんね。
ノーミソからっぽだもん。

で、おまじないのように位置を確認するんだ。
「僕の頼みの綱はここにあるんだ」って。
それだけでも全然違うんだ、これがまた。

ま、それでもダメなときはダメなんだけどさ。


第133話 「smoker」

畜生、
なんとかならんのか。

息苦しくて集中できない。

新鮮な空気を入れるために窓を少しだけ開けたら、
寒くて風邪をひきそう。

第132話
「カワイイネ」

夜通し頑張ったら、やっぱり昼間は眠いわけで、倒れそうになりながら歩く表参道。
頭の機能が著しく低下しているので、地図もまともに読めず、
目印のビルを通り過ぎ、歩くこと信号二つ。

コレイジョウハムイミダ

と脳が気付くのに随分時間がかかった。

*

生まれて初めて、外国の人と打ち合わせ。
もちろん僕は英語なんて話せませんが、
先方には通訳兼アシスタントの女性がいたので安心。

*

終わったらそのまま赤坂ブリッツに行こうと思っていたけど、
お土産に分厚い本を頂いたので、一旦事務所へ。

帰り道はその事で頭がいっぱいで適当に歩いていたのに、
気が付けば駅までちゃんとたどりつけた。
恐るべし、帰巣本能。

*

凄く細くてちっこくて、だけどもの凄いパワー。
圧倒された。
また泣くかと思った。
鳥肌ものでした。

ハートバザール

Vo.の女の子がキュートでいい声してる。
カッコイイです。カッコ良すぎます。
一曲目ですぐにわかりました。

こいつら、すげーよ。

彼女らきっと来るよ〜。多分。
ってか、頑張って欲しいです。

*

出かける前は悲しい気持ちで少し鬱だったのに、一気に晴れた。

*

早速CD購入。
25日に1stアルバム出たばかり。
今日演奏した曲、みんな入ってるみたい。
ラッキー。

で、思うに、僕の最近のお気に入りは、あの透き通るような女性Vo.らしいです。

advantage Lucyもハートバザールも声が似てる。
で、さらに、クラムボンの「サラウンド」と言う曲、今イチオシなのだが、
あれも、テイストが似ていると思う。

*

本日のCD

ハートバザール
「さいはて」

BUMP OF CHICKEN
「FLAME VEIN」