第20話
「Lingo」
半年以上使わずにいた僕のLingoは完全に腐りかけているようだ。
ありがたいことに、以前勤めていた会社からお仕事を分けていただくことになった。
某社のWebのShockwaveムービーの作成。
この位のスクリプティングなんて余裕だと思っていたのだが、僕の中のLingoはほとんど消えていた。
1年前に作った同じような内容のデータを引っ張り出してきて中身を見てみる。
忘れかけていた記憶の片隅から少しずつ蘇る命令。
property spriteNum global gKeta
global gCurrent
on beginSprite me
set gCurrent = 1
set gKeta = 2
end
on exitFrame me
set the ink of sprite gCurrent to 35
end
on down me
set the ink of sprite gCurrent to 36
if gCurrent = gKeta then set gCurrent = gKeta
else set gCurrent = gCurrent + 1
end
on up me
set the ink of sprite gCurrent to 36
if gCurrent = 1 then set gCurrent = 1
else set gCurrent = gCurrent - 1
end
on i_button me
if gCurrent = 1 then go to "my"
if gCurrent = 2 then go to "news"
end
「あ、これ、自分で作ったんだ。すげーな。」
って感心してみたり。
ほとんど忘れている自分に相当ショックを受けたり。
とりあえず、これが完成するまではCGはお休み。
・・・といってもできるだけ早く仕上げるつもり。
第19話
「女狂い」
深夜の映画。
おそらくちょっと昔のフランス映画だ。
「恋愛日記」
なんだか甘酸っぱい響きの題名だが、中身は中年男の女遍歴回想物語だ。
たくさんの女性との逸話が次々と回想されて行く。
主人公の中年男は、ちょっと渋目の三枚目。
出てくる女性はみんな年増のこれまた美人とは程遠い。
人目の付くところでSEXしないと満たされない女や、鼻が気に入らなくて整形する女、
嫉妬深過ぎて殺人する女や、子持女、学生風からゴツイのまで、もうなんでもあり。
そんな遍歴を本にしようと思いたった主人公が淡々と回想しながら本を執筆する。
そしてついに本が完成し、出版の運びになった時にわざとらしく車に轢かれて死亡。
これまでの女達が全員集結して、みんなで棺に土をかける。
・・・う〜ん。実にシュール。
で、一つだけわからないことが。
なんで主人公は赤いドレスを青いドレスに直させたのでしょう?
別に意味は無いのだろうか。
第18話
「途中下車」
徹夜で書いた履歴書とエントリーシートを携え、いつものように電車に飛び乗った。
運良く窓際の隅に陣取ることが出来たので、手すりに体をもたげて瞼を閉じる。
最近、というかもう半年以上、不規則な生活が続いている。
いつものように目眩を感じながら電車に揺られること15分、気分が悪くなってきたことに気づく。
残り2駅。
悩んだ挙げ句の途中下車。
遅刻決定。
人の流れに逆らいやっとのことでベンチにたどり着いた。
きっと相当青ざめた顔をしているに違いない。
虚ろな目で通り過ぎて行く赤や黄色の電車達を眺めていた。
一体、何台電車を見送ったのだろうか?
気づけばすっかり気分も良くなっていた。
ふと我に返ると再び電車に乗り込み、幾分良くなった顔色を気にしながら、目的地へと向かった。
第17話
「プロの仕事」
あるプロの方のデータを見る機会があった。凄く勉強になった。
良くあんなモノ作れるなーって思うんだけど、僕と何が違うんだろう。
由水さんのLightWave本、見ました。
これまたさすがですね。明らかに違いすぎる。あぁため息。
あんなテクスチャどうやって書くんだろう。
そう、テクスチャといえば昨日リンクさせていただいたJYUNYAさんのページ(Link参照)のテクスチャも凄いです。
油絵をやっている方らしいので、やっぱり絵がうまい。しかも僕とは段違いに。
最近(というかずっとそうなんだけど、特に最近は)、絵心というか、画力の差を見せ付けられることが多いです。
みんなうまいんだもんなー。
僕の2Dは酷いもんですよ。あれじゃ人に見せられない。あーあー。
第16話
「ねこ元気」
最近、うちのにゃんこの食欲が無い。
えさを「ねこ元気」から「黒缶」に変えてから食べてくれない。
でも、もしかしたら体調不良で食欲が無いのかもしれない。
ねこのことあまり良く分からないので、病気なのかどうかわからない。
僕は食欲、とってもある。
でも食べ物が無い。
ねこは何処かで密かに食べ物をもらっているのかもしれない。
僕は誰からも食べ物をもらえない。
・・・ということは、僕はねこ以下か?
第15話
「困った」
真面目に困ってみた。
某税金の督促状が届いてみたり。
そんなお金、一体どこにあるのでしょう?
これは何か売るしかないですな。
書籍類なんかどうでしょう。
コンピュータ関係の分厚い本が何冊かあります。
これ全部売ったらいくらになるのかな。
第14話
「さて」
さて、どうしたものか。
次のムービーの構想を練らなくては。
次は2分くらいで。
話の舞台はどこにでもある、ホントにごく自然な普通の場所。
でもそこで何かが起こる。
それは真実なのか、それとも幻なのか。
主人公の見たものは果たして・・・?
なんちって。
また新しく曲を作りたい。じーんとくるような。
でもきっとそんな暇無いんだろうな。
んで、また徹夜するんだろうな、ヤダナ。
それから、仕事見つけなきゃな、ヤダナ。
なんでこんなお金無いのかな、ヤダナ。
なんでこんな才能無いのかな、ヤダナ。
なんで、こんな卑屈なのかな、ヤダナ。
きっと今夜もレトルトなのかな、ヤダナ。
でも、まだ卵あまってたよな、イイナ。
第13話
「ACES HIGH」
あれ、誰の歌だっけ?
大学のときにやってたバンドで歌った。
ふと思い出した。
それにしても、1週間以上かけて手直ししているモデルが、バージョンを重ねるたびに
ひどくなって行くのはどういう事だろうか?
それにしても、がんばってやっているつもりなのに、
こんなにも作業が遅いのはどういう事だろうか?
つくづく実感。
効率悪。要領悪。
第12話
「DreamMaker」
目が覚めた。
一体何時間眠りつづけたのだろう。
たくさんの夢を見た。
一体今何時なのだろう。
想像していた時間よりも3時間ほど多く眠っていたようだ。
もうすっかり日は暮れ、真夜中だ。
風が強い。
こうしている間にも放射能はどんどん広がり、犠牲者を増やして行くのだろうか。
たくさんの夢を見た。
一体何j間眠りつづけたのだろう。
そして目が覚めた。
第11話
「こればっか」
気がつくと人間の顔ばかり作っている僕は、こんなんで大丈夫なんでしょうか?...と不安になってみたりならなかったり。
きっともっと才能とか、センスとか、根性とか持っているとチャチャっと出来ちゃうのかもしれないけれど、僕がやると何にしても時間がかかる。
う〜む。
まだやる気の無い状態が続いているわけで、なんでこんなにつまらんのじゃ〜。...とか思ってみたり、思わなかったり。
きっともっと情熱とか、愛情とか、広い心とか持っているとガチッと決めてくれるのかもしれないけれど、僕にはそんなもん無いのです。
う〜みゅ。
第10話
「バージンロード」
バージンロードを歩く花嫁はとても幸せそうな笑顔に満ち溢れていた。
大学時代のゼミ仲間の女の子が、今日めでたく結婚式を迎えた。
僕は正直言って少々億劫に感じていた。というのも、今日は朝から出来上がったムービーの上映会で一言コメントしなければならず、しかもそのまますぐに式場に駆けつけるという慌ただしいスケジュールだったからだ。
朝8時。
普段通り夜更かしをしていた僕は、まだけだるげな体を叩き起こして身支度を整え始めた。
半年ぶりのスーツ。
何故かスーツを着、ネクタイを締めると自然と気が引き締まる。
駅へ向かう足取りもなんだか普段と違う気がした。
「たまにはこういう刺激もあったほうが良いな」
社会人時代にはうんざりしていたこの季節のスーツも、今日ばかりは気にならなかった。
午前10時、御茶ノ水。
僕一人だけスーツ姿。
相当痛い視線を浴びつつの登場。思わず壇上で言い訳なぞしてしまう。
ムービーの評判は、可もなく不可もなくといったところでしょうか?要するに普通なんですね。
正午、青山。
結婚式に出るのは2回目で、なんだかとても緊張する。筆ペンで名前を書くことなんて普段ないから相当ぎこちないことになっている。
大学時代の恩師との1年半ぶりの再会。
先生は相変わらずお忙しいようで、今の学校の様子などを聞き懐かしい気持ちになる。
学校もかなり変わったらしく、新しい建物や無駄に作られた噴水など変化があったようだ。近いうちに顔を出さねばと思う。
午後12時30分、挙式。
新婦入場。
真っ白な教会。純白のウエディングドレス。響き渡るパイプオルガンの音色。
幸せの形。
周りに習って祈りの姿勢。
アーメン。
午後1時30分、披露宴。
宴たけなわ新婦からの母への手紙に思わず涙腺が緩みかかる。
おめでとう、おめでとう。これからも末永くお幸せに...。
現実問題、僕は自分以外の人の幸せを祈るほどの余裕はないと思っている。
でも不思議なもので、いざその幸せな姿を目の当たりにすると、祝福せずにはいられない。
僕にもそんな心の余裕があったのかと、少し驚きつつも、日々の蟠った生活や、他人への嫉妬、自分の能力の限界などが馬鹿らしくおもえるほどに、二人の幸せを感じてきた。
普段と違うということは、こんなにも自分を変えてくれるんだ。
おめでとう、おめでとう。そして僕もがんばるのです。
第9話
「MATRIX」
話題の映画MATRIX、観てきました。
評判どおりの面白さ、いや、それ以上でした。
例のタイムスライス(...とは言わないんでしたっけ?)等の特撮は既にメイキングを観てしまっていたのでそれほど衝撃はなかったのですが、何と言いますか、あの世界観というかリアリティーというか、とにかく良くできてるなーって思いました。
映画、あまり観ないのでうまくコメントできないんですけど、凄いです。ゾクゾクしてくる映画です。
第9話
「僕はヤバイとは思いません」
短い曲を作りました。30秒のムービーにのせる曲。
一晩徹夜してちゃっちゃっと作ったんですが、
やっぱり僕にはセンスが無いんですか。
周りの評判とか人の目とかすごく気になってしまう性格なので、他人の一言がとても重荷になることが多々あります。そして僕の心無い一言で他人を傷付けることも多々あります。
「やばくなぁ〜い?」
なんて言われたら、ぶん殴ってやりたいとか思うんですけど、変ですかね?
僕は別にヤバくはないと思うんですけど、やっぱり変なんでしょうね。
もちろんその時僕は一緒になって笑いました。
努力の報われない日々がまだまだ続きそうです...。
第8話
「トラブルメイカー」
トラブル続きで困りました。
自作マシン2台が同時にトラブル。
1台はPS/2ポートのトラブル。
もう1台はCPUの接続不良。
原因が分かって、問題が解決してしまえば「なーんだ」で済むのだが、トラブル発生時の気の重さときたら...。
自作機の醍醐味はトラブルシューティングだなんて誰かが言っていたけれど、それは絶対違う。
僕はいつも電源を入れるとき、いつも神に祈る。
「 どうかちゃんと動きますように...」
何らかのエラーを訴えるBeep音が無情にも鳴り響く。
断続的に鳴るその音はいつまでも鳴り止むこと無く、僕の心を重くする。
疲れているとき、忙しいときに限って、何か大変なことが起こることってありませんか?
第7話
「終わって気づくこと」
随分長いこと更新していなかったようにも思うが、そうでもないような...。
何をしていたのかというと、ずっとムービーを作っていた...と思う。
1ヶ月かかって出来上がったたった30秒のムービーは、これといって特筆すべき見所もなく、自己満足さえもほどほどに、苛立ちだけを残して去っていった。
最後の1週間はほとんど家に帰らなかった。
そこまでしてやる理由は単に締め切りに間に合わないと思ったから。
終わって気づくこと。
こんなにもあっけないものなのかということ。
うまくないから、センスが無いから。
笑われても仕方の無いこと。
第6話
「只今、盆ボケ中」
いや、ホント、ボケてるのよ、これが。
実家に帰って3泊、これが効きました。ようするに、
「盆をボ〜っと過ごしたらそのままボ〜が抜けませぬ」
...ぐ〜たらだね、まったく。
この二日間、自宅作業中なのですが、正味何時間作業しただろうか...?
多分、ほっとんどやってないぞ!(えばるな)
やるべき事はたくさんあるのに、やる気はたくさんありません。
欲しいぞ、やる気。
ボケついでに、自分のお馬鹿加減を披露しておくと、
今、制作中のモデルが、女の人で、しかも裸で、しかも水中という恐ろしい設定のものを作っているのですが、アップは顔だけだし、体はほとんど映らないから、がんばらなくてもいいんですよね、実は。
でも、そこは、POMPさん、こだわってしまうんですね〜。胸に。
表情そっちのけでやってます。なんででしょう?
馬鹿ですね〜。
第5話
「曲面化のフリーズ」
いや、ホント、今まで気づかなかったのよ、これが。
モデリングをせっせとやったりするんですが、実を言いますと、
「曲面化をフリーズした後の修正をしてませんでした。」
...あさはかだね、POMP。
モデリングするときはほとんどの作業をメタセコでやって、LWで修正したり、メタナーブスとか、メタフォームをかけたりしてるんですが、今までずっと、フリーズ後のデータに手を加えるということをしなかった(気づかなかった)んですね。
フリーズ前の少ないポイント数で、「どうすればディテールを細かくできるか」なんて考えてたんですわ。
でも、どう考えたって限界がありますよね。そりゃ。ポイント少ないんだから。
それでふと気づいたんです。
「フリーズ後に修正すればいいんだ。」
POMP的には相当画期的なひらめきだったんですが、当たり前なんでしょうね(^^;
でも、そうすると、大きな修正が起こったときにフリーズ後の修正が無駄になったり、面倒くさくなったり...。
一長一短ですか。
むーん。
とにかく楽はできないんですな。
がんばってみますか。
第4話
「地球のうた」
いや、ホント、歌が好きなのよ、これが。
今日も今日とてカラオケに行っちゃったりしてるんですが、ホント言うと、
「ミュージシャンになりたいです」
...アホか、君は?
ま、冗談はさて置き、DAMの曲目表をみるといつも気になってしまう曲があります。
地球のうた − クレヨン社
知っている人いるのかなぁ、クレヨン社。
確か中学3年生の時だったと思うんだけど、ラジオで偶然知ったあの曲。
「Broken Heart」
あれが大好きで、一枚だけCDを借りた記憶があります。
今でも、実家にそのテープが大事にしまってあって、帰ったときには必ず聴いています。
そんなクレヨン社の曲が1曲だけ入ってるんですね、DAMには。
(おそるべし、第一興商)
なんかこう、NHKの「みんなのうた」的な作風のグループなのですが、
「Broken Heart」はいいっすよ。ホント。
今でもCD手に入るのだろうか。ちょっと欲しいぞ。
あと、PAMELAH(パメラ)の1st,2ndアルバムも欲しい。
POMPは大学時代、曲作りしていたんですけど、(今でもしますよ、多分)パメラには相当影響を受けてますね。
カッコいいと思うんだ。ああいうのが。う〜ん、つまらないですか?
そのうち、POMP秘蔵の曲をMP3にしてここにUPしますね。(って誰も聴かないか)
第3話
「夏、休みなし」
いや、ホント、夏休み無いらしいのよ、これが。
最近すっかりダレきってしまっているこの生活、きっちり一言。
「この夏で一皮むけるでぇ」
...ぺろ〜ん。いやん。
お休みは十分に、そう、もう好きなだけとれることでしょう。
でも、んなことしてたら大変です。
あぁ神様、もう夏休みが欲しいなんて贅沢言いません。
だから、せめて自宅でSoftimage|3Dができる環境と、美大卒の方々位の
デッサン力と、...お肉をください!!
(訳注:SIとデッサン力とお肉、とくにお肉は切実に望んでいる模様。このページをご覧の
お肉屋さん経営のあなた、この哀れな人間に今すぐお肉を送りましょう)
おっと、話が脱線。
夏休み無しとか言っておいて、実は来週実家に帰るんです。
お肉を食べに。
実家には先日父にプレゼントした自作機があるので、それでモデリングなぞやってみて。
お肉を食べて。
超へたくそなデッサンなんかやめときゃ良いのにやってみて。
お肉を食べる。
猫も連れていくので実家の小猫と3人で遊んでみたりして。
お魚も食べよう。
第2話
「行き詰まりを感じるとき」
いや、ホント、行き詰まっているのよ。これが。
3DCGだけに集中するなんて意気込んできたこの生活。はっきり言おう。
「もう息切れです」
...これでいいのか、POMPちゃん。
ただの憧れだけでこの世界に飛び込んでみたものの、現実は相当厳しい模様。
もう、マスコミの言う事を鵜呑みにはしませんよーだ。
今更やめるわけにもいかず、進もうとすれば進み方が著しく遅い。
やる気を削ぐような暑さと泣きそうなくらい気合入っている周りの人たち。
焦るね。
マイペースって言葉、嫌い。
もっと焦らせてくれ。もっと追い込んでくれ。
挫折できる状況じゃないのよ。まさしく崖っぷちのびりっけつ。
第1話
「不規則生活のススメ」
いや、ホント、生活が逆なのよ。これが。
3DCGだけに集中するために選んだこの生活。はっきり言おう。
「非人間的です。」
...これでいいのか、POMPちゃん。
昼間はほとんど寝ているね。
夜はほとんど起きているね。
体がこれに慣れちゃったんだから仕方が無い。
んでも、もう若くないんだから、あんまり無茶しちゃいかんぜよ。
もともとあんまり体力あるほうじゃないから、不規則な生活が続くと、様子がおかしくなるのよね。
自身の体の様子が。
「くらくら」ですかね。
「ほわほわ」かもね。
朝、通勤通学の人の波に逆らって家路を急ぐ。
朝日を浴びて、すがすがしい朝。
もう一度言おう
「非人間的です。」
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