外でひとり看板を殴り続けている男がいる。
2階のベランダからしげしげと眺めていたらこちらの存在に気付いたらしく、そそくさと立ち去る。
何度もこちらを振り返る。
本人はさぞ後ろめたいに違いない。
力が余っているのなら、それを存分に、有効に使える手段を考えるべきだ。
鬱憤が溜まっているのなら、それを十分に、安全に昇華させるカタルシスを学ぶべきだ。
人のことは言えない。