全てが点の集まりに見えてきた。
それ以外何も存在しない点の世界。
それぞれは一つ一つにとても大切な意味を持っており、決して無駄がなく、とても正しく機能している。
それぞれが互いに影響しあって働きかける事で、それらは少しも乱れることなく正確に配置され、
まるで一つの生命体であるかのように息づいている。
迂闊にもその境界線に足を踏み入れてしまった僕は、点になることも元に戻る事もできず、
それらに備えられている正しい機能により、ただ音も無く排除された。
それはほんの一瞬の出来事だった。