もう二度と戻ることの出来ない記憶を乗せて走る列車の窓から見える景色は所々欠けていて、
ぼやけて見ない核心を覆い隠した靄の先にはもうどうしようもない未来と眩しく輝く明日が深く混ざり合いその霞みをより濃くしていた。