窓を開けるとそこには既に先客があった。
目が合う刹那、軽く身構える彼に、敵意は無い旨伝える。
これからの寒さを思い、中へ入る事を勧めたが、彼は頑なにそれを断る。
残りわずかな命を惜しみながら、僕はゆっくりと窓を閉めた。