「朝焼け」
やわらかい光が降り注ぐ朝。
全てが目覚め、全てが始まる。
昨日の自分を思い、静かに溜息をつけば、
このやわらかい光が溜息さえも始まりに変える。
伏せた瞳の先に見えるものさえも、新たな息吹に包まれ、
僕にはもう、まぶしくて何も見えない。
幻だろうか。
この汚れた体も、穢れた心も、全てを包む、やわらかい光。
現実だろうか。
この疲れた体も、寂れた心も、全てを包む、新しい光。